株式会社ピーアンドアール(P&R)広報資料

株式会社ピーアンドアール広報資料
福島第一原発のALPS処理水問題に挑戦する、トリチウム除去技術の可能性
1. 福島第一原発のトリチウム処理問題とその重要性
福島第一原子力発電所のALPS(多核種除去設備)処理水に含まれる放射性物質であるトリチウムは、長年にわたり社会的な議論と懸念の的となっています。現在、多くの科学者や技術者がその安全な処理方法を模索しており、トリチウムの除去技術が福島の復興や県民の安全確保に欠かせない要素であることは言うまでもありません。
2. 株式会社ピーアンドアール(P&R)の技術提案:クレイミネラルアクティブファイバーシート(CM-AFS)
株式会社ピーアンドアール(P&R)は、クレイミネラルアクティブファイバーシート(CM-AFS)という新しい素材を開発しました。このシートは、多孔質の粘土鉱物を再生繊維(セルロース)に練り込んだ特殊な素材で、トリチウムを含む水を吸着・分離する可能性があるとされています。
「東京電力福島第一原子力発電所、多核種除去設備(ALPS処理水)に対するトリチウム分離技術」として、2022年11月10日付けの中日新聞には、京都大学の北川進特別教授のチームが「多孔性材料」を使用し、分離が難しい水と「重水」を効率よく分離することに成功したと発表されています(※英科学誌『ネイチャー』にも掲載)。弊社も、多孔性の粘土鉱物を再生セルロースに練り込んだ素材であるCM-AFS(クレイミネラルアクティブファイバーシート)に取り組んでおり、トリチウムの吸着・分離が可能であると考えています。(新聞の切り抜き画像を下部に添付)
大阪大学に相談したところ、産学連携による(共創)の提案を受けました。
◎CM-AFSの特徴 高い多孔性:微細な物質を吸着・分離する能力を発揮。
トリチウム分離の効果:トリチウムを含む水に対して、吸着・分離の効果が期待されている。
環境負荷が少ない天然素材使用:持続可能な技術開発に貢献。
3. P&Rの取り組み:東京電力、三菱総合研究所への提案 / 2023.3
P&Rは、CM-AFS技術を東京電力および三菱総合研究所に提案しました。
提案番号:NG_2021_N_001_R_0367(NINESIGMA経由)
4. 取り組みの背景:福島県漁連と地元住民への配慮
P&Rが目指すのは、単にトリチウムを除去することにとどまらず、福島県産の魚介類の安全性を保証し、長年の風評被害を払拭することです。この技術が実用化されれば、地元漁業や農業への信頼回復にも大きな貢献が期待されます。
「漁連をはじめとする地域社会の声に応えるためには、科学的根拠に基づいた技術提供が不可欠です。P&Rは、そのための一助となるべく活動しています。」
5. 科学と技術への確信:CM-AFSの可能性
CM-AFSの素材がもたらす反応は、現代の物理学でも説明できないような謎を解明する手掛かりを提供している」と語ります。実際、これまでの実験結果では、トリチウムを含む水をシートに通すことで分離が可能であるとされています。
6. 今後の展開:さらなる実証実験と技術の普及に向けて
P&Rは引き続き、技術の可能性を広めていく所存です。今後も、福島の復興を支えるための技術革新を進め、地域住民と連携していくとともに、トリチウム分離技術のさらなる進化を目指して努力を続けます。